『メジャーリーグの数理科学』で野球の本質に近づく
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この本、ボリュームがあります。数年前、まだ自分がセイバーメトリクスに興味を持ち始めた頃に、一度本屋でちら見したことがあります。そして、すぐに挫折しました。
ボリュームと、その内容も難しそうな印象だったんですね。最近、改めて家でじっくり読んでみました。けっこう読めました。成長ですね。
OPSとかWHIPとか、セイバーメトリクスの各指標について詳しく説明する本ではないです。どちらかというと、メジャーリーグを題材にした統計学の本です。そしてこの本で学んだ統計学から、野球の本質に迫っていきます。
また、セイバーメトリクスのような考え方がなぜ始まったか、そしてこれらの考え方をどのように捉えたらよいかなども見えてきます。面白いです。
内容は以下のような感じ進んでいきます。
具体例となる2章では、以下のような興味深いデータ分析が紹介されています。
3章以降の内容もいくつかピックアップすると以下のようなものがあります。
盗塁やバントは無意味だという議論もありますが、状況や目的によっては有効な戦略になることもわかったりします。
また10章以降では、
そして、
などの分析もされています。
野球には常に偶然がつきまとうものだ、という考えがベースにあります。野球データの統計学を知ることで、打率などの成績やセイバーメトリクスの指標が、今まで以上に幅広く見えきます。
どの指標が優れているなど議論も多いですが、指標のそれぞれに目的や経緯があることが知れるのも有意義ですね。
まずは図書館で借りて見てみてもいいかもしれないです。データ分析の例などが多く書かれているので、興味あるところから読んでみても良いと思います。