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NPB、MLBの各サイトに掲載されている成績指標を比較することで、NPBとMLBの違い、日米の野球文化の違いなど見ていきたいと思います。
まずは打者成績の指標です。
まず目につくのが、打率の掲載位置です。NPBでは打率が先頭にあるのに対して、MLBでは後ろ(比率系)に掲載されています。
打率は最もメジャーな打撃成績であるのは日米で同様だと思います。NPBではこれを先頭に掲載するのが主流ですが、MLBでは出塁率などと並べて比較する文化があるということでしょうか。
NPBでは得点圏打率が掲載されることも多いですが、MLBでは一つもありませんでした。得点圏打率は選手個人の能力とは無関係という話題もあったりします。
日本人はそれでも得点圏打率が好き、アメリカでは能力を表さないから無視、ということでしょうか。
NPBのサイトでは20項目以上のサイトが多いですが、MLBでは16項目程度が多いです。
一見すると、NPBのほうがデータが多いようにも見えますが、MLBではさらに多くの成績を複数ページで掲載しているため、トータルではMLBのほうが項目数が多くなっています。
NPBでは1ページしかないため、そのぶん掲載する成績数は多くなっているようです。
NPBにあってMLBにない項目として、得点圏打率、打席数、塁打数、死球、併殺打、失策数などがあります。
NPBでは四球と死球が並んで掲載されていますが、MLBでは死球が掲載されていません。ほぼ別ページになっていることが多いです。
NPBでは、四球も死球も1つの塁を獲得するため同等という考え方なのかもしれません。
逆にMLBでは、BB/9やK/BBなど四球のみを使用する指標が多いことから、四球と死球は区別して考えているのかもしれません。
四球は打者が獲得するもの、死球は投手のミスによるもの、という捉え方もあるのでしょうか。
NPBでは三振→四球の順で並んでいるサイトもありますが、MLBでは全て四球→三振の順となっています。
かつて日本のテレビ中継やスコアボードでストライク→ボールとなっていたカウント順が、ボール→ストライクに変わった歴史がありますが、これと通じるところがあるのでしょうか。
MLBでの考え方は確実に四球→三振の順で固定統一されているのだと思います。
MLBでは1ページの掲載項目が少ないにもかかわらず、盗塁失敗(CS:Caught Stealing)が全てのサイトで掲載されていました。
日本ではあまり重視していない成績で、どちらかというと盗塁成功率を見ることが多いと思います。
MLBで盗塁失敗が注目されるのはどのような文化の違いなのでしょうか。興味深いところです。
NPBのサイトでは塁打数も多く掲載されていますが、MLBでは別ページにあることが多いです。
NPBでは1ページの掲載という制限があるため載せているのだと思いますが、日本人は塁打数から何を見ているんでしょうね。
長打力をみるには長打率があるので、塁打数の掲載意義はなんだろう・・・と改めて考えさせられました。
最近、打者の指標として多く見られるようになってきたOPSですが、NPBのサイトではまだまだマイナーなようで、データ重視のサイトくらいでしか掲載されていません。
逆にMLBでは全てのサイトで掲載されています。
OPSは出塁率と長打率を足したものであることから、出塁率、長打率、OPSの並びになっています。また、打率もあわせて比率系としてまとめて掲載されることが多いようです。
確かに、これらが並んで掲載されることで、それぞれの指標を見比べながら選手の特性をイメージしやすくなっているのかもしれないですね。
ここでは、日米のメディア(サイト)に掲載されている打者成績の項目を比較することで、日米の野球観の違いなどを見てみました。
打者成績の比較だけでも、データに対する接し方の違いがなんとなく感じられるような気がしますね。
(日米の成績指標の違い(投手編)につづく)
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NPB、MLBの各サイトに掲載されている成績指標を比較することで、NPBとMLBの違い、日米の野球文化の違いなど見ていきたいと思います。
まずは打者成績の指標です。
NPB、MLBの成績指標の比較結果
打率は最もメジャーな打撃成績
まず目につくのが、打率の掲載位置です。NPBでは打率が先頭にあるのに対して、MLBでは後ろ(比率系)に掲載されています。
打率は最もメジャーな打撃成績であるのは日米で同様だと思います。NPBではこれを先頭に掲載するのが主流ですが、MLBでは出塁率などと並べて比較する文化があるということでしょうか。
日本人は得点圏打率が好き?
NPBでは得点圏打率が掲載されることも多いですが、MLBでは一つもありませんでした。得点圏打率は選手個人の能力とは無関係という話題もあったりします。
日本人はそれでも得点圏打率が好き、アメリカでは能力を表さないから無視、ということでしょうか。
NPBでは1ページの掲載成績数が多い
NPBのサイトでは20項目以上のサイトが多いですが、MLBでは16項目程度が多いです。
一見すると、NPBのほうがデータが多いようにも見えますが、MLBではさらに多くの成績を複数ページで掲載しているため、トータルではMLBのほうが項目数が多くなっています。
NPBでは1ページしかないため、そのぶん掲載する成績数は多くなっているようです。
NPBにあってMLBにない項目として、得点圏打率、打席数、塁打数、死球、併殺打、失策数などがあります。
死球は四球と同等?
NPBでは四球と死球が並んで掲載されていますが、MLBでは死球が掲載されていません。ほぼ別ページになっていることが多いです。
NPBでは、四球も死球も1つの塁を獲得するため同等という考え方なのかもしれません。
逆にMLBでは、BB/9やK/BBなど四球のみを使用する指標が多いことから、四球と死球は区別して考えているのかもしれません。
四球は打者が獲得するもの、死球は投手のミスによるもの、という捉え方もあるのでしょうか。
三振と四球の順序の違い
NPBでは三振→四球の順で並んでいるサイトもありますが、MLBでは全て四球→三振の順となっています。
かつて日本のテレビ中継やスコアボードでストライク→ボールとなっていたカウント順が、ボール→ストライクに変わった歴史がありますが、これと通じるところがあるのでしょうか。
MLBでの考え方は確実に四球→三振の順で固定統一されているのだと思います。
MLBでは盗塁失敗が重要?
MLBでは1ページの掲載項目が少ないにもかかわらず、盗塁失敗(CS:Caught Stealing)が全てのサイトで掲載されていました。
日本ではあまり重視していない成績で、どちらかというと盗塁成功率を見ることが多いと思います。
MLBで盗塁失敗が注目されるのはどのような文化の違いなのでしょうか。興味深いところです。
塁打数から何を見る?
NPBのサイトでは塁打数も多く掲載されていますが、MLBでは別ページにあることが多いです。
NPBでは1ページの掲載という制限があるため載せているのだと思いますが、日本人は塁打数から何を見ているんでしょうね。
長打力をみるには長打率があるので、塁打数の掲載意義はなんだろう・・・と改めて考えさせられました。
打率、出塁率、長打率、そしてOPS
最近、打者の指標として多く見られるようになってきたOPSですが、NPBのサイトではまだまだマイナーなようで、データ重視のサイトくらいでしか掲載されていません。
逆にMLBでは全てのサイトで掲載されています。
OPSは出塁率と長打率を足したものであることから、出塁率、長打率、OPSの並びになっています。また、打率もあわせて比率系としてまとめて掲載されることが多いようです。
確かに、これらが並んで掲載されることで、それぞれの指標を見比べながら選手の特性をイメージしやすくなっているのかもしれないですね。
まとめ
ここでは、日米のメディア(サイト)に掲載されている打者成績の項目を比較することで、日米の野球観の違いなどを見てみました。
打者成績の比較だけでも、データに対する接し方の違いがなんとなく感じられるような気がしますね。
(日米の成績指標の違い(投手編)につづく)