この本、ボリュームがあります。数年前、まだ自分がセイバーメトリクスに興味を持ち始めた頃に、一度本屋でちら見したことがあります。そして、すぐに挫折しました。
ボリュームと、その内容も難しそうな印象だったんですね。最近、改めて家でじっくり読んでみました。けっこう読めました。成長ですね。
OPSとかWHIPとか、セイバーメトリクスの各指標について詳しく説明する本ではないです。どちらかというと、メジャーリーグを題材にした統計学の本です。そしてこの本で学んだ統計学から、野球の本質に迫っていきます。
また、セイバーメトリクスのような考え方がなぜ始まったか、そしてこれらの考え方をどのように捉えたらよいかなども見えてきます。面白いです。
内容は以下のような感じ進んでいきます。
1章4つの卓上野球ゲームの紹介から、データ分析の考え方へ導入 2章実際の野球データをもとに、データ分析の具体例を紹介 3章〜いよいよ確率や統計の話へ
具体例となる2章では、以下のような興味深いデータ分析が紹介されています。
出塁率の分布や傾向 出塁率と、長打率や長打力の相関 先発とリリーフの、奪三振率や与四球率の比較 奪三振率と与四球率の相関
3章以降の内容もいくつかピックアップすると以下のようなものがあります。
4章様々な状況下でのデータ分析 (ホームとアウェイ、天然芝と人工芝、カウント別成績、投手の左右による成績、得点圏の成績などなど) 6章パワー打者と打率打者、どちらに価値があるか?評価に最適な手法の探求 (打率、出塁率、長打率、OPS、TA、BRA、DX、RCなどなど) 9章盗塁、バント、敬遠の有効性 (ランナーやアウトなどの状況による得点期待値と得点確率)
盗塁やバントは無意味だという議論もありますが、状況や目的によっては有効な戦略になることもわかったりします。
また10章以降では、
試合への貢献度を測ることによる選手評価 試合結果やホームラン数の予測
そして、
本当に最強のチームがワールドシリーズを制したのか?
などの分析もされています。
野球には常に偶然がつきまとうものだ、という考えがベースにあります。野球データの統計学を知ることで、打率などの成績やセイバーメトリクスの指標が、今まで以上に幅広く見えきます。
どの指標が優れているなど議論も多いですが、指標のそれぞれに目的や経緯があることが知れるのも有意義ですね。
まずは図書館で借りて見てみてもいいかもしれないです。データ分析の例などが多く書かれているので、興味あるところから読んでみても良いと思います。
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この本、ボリュームがあります。数年前、まだ自分がセイバーメトリクスに興味を持ち始めた頃に、一度本屋でちら見したことがあります。そして、すぐに挫折しました。
ボリュームと、その内容も難しそうな印象だったんですね。最近、改めて家でじっくり読んでみました。けっこう読めました。成長ですね。
OPSとかWHIPとか、セイバーメトリクスの各指標について詳しく説明する本ではないです。どちらかというと、メジャーリーグを題材にした統計学の本です。そしてこの本で学んだ統計学から、野球の本質に迫っていきます。
また、セイバーメトリクスのような考え方がなぜ始まったか、そしてこれらの考え方をどのように捉えたらよいかなども見えてきます。面白いです。
内容は以下のような感じ進んでいきます。
具体例となる2章では、以下のような興味深いデータ分析が紹介されています。
3章以降の内容もいくつかピックアップすると以下のようなものがあります。
盗塁やバントは無意味だという議論もありますが、状況や目的によっては有効な戦略になることもわかったりします。
また10章以降では、
そして、
などの分析もされています。
野球には常に偶然がつきまとうものだ、という考えがベースにあります。野球データの統計学を知ることで、打率などの成績やセイバーメトリクスの指標が、今まで以上に幅広く見えきます。
どの指標が優れているなど議論も多いですが、指標のそれぞれに目的や経緯があることが知れるのも有意義ですね。
まずは図書館で借りて見てみてもいいかもしれないです。データ分析の例などが多く書かれているので、興味あるところから読んでみても良いと思います。