劇ぱわとNPB&MLBの成績比較(投手編)
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劇ぱわとNPB&MLBの成績比較(打者編)に引き続き、今回は投手編です。
打者編と同じく、劇ぱわは6Plusの第93回リーグ、NPB&MLBは2013年のデータによる比較です。それぞれ規定投球回数以上で、27試合換算した結果を比較しています。
こちらも日本のプロ野球は規定投球回数の到達者が少ないですね。。
完投や完封が多い
劇ぱわでは完投や完封数がNPB&MLBと比べて多いですね。投球回や打者数が多いことでもその傾向が現れています。先発投手の能力が高く設定されているということでしょうか。
ただ、QS%(クオリティースタート率)では日本のパリーグが最も高くなっています。劇ぱわでは先発投手の調子が良ければそのままいくけど、悪ければ崩れ方が大きいということかもしれません。防御率で劇ぱわが最も高い数値になっていることからも、点を多く取られている傾向が見えてきます。
それにしても、MLBでは完投数が極端に少ないですね。MLBでは先発投手が中4日で100球までなど、いろいろな制限があることの影響がここでもよくわかります。
四球が意外と多い?
劇ぱわでの与四球、BB/9が意外と多いようです。劇ぱわでは死球が無いので、四球が多少多いのは想定の範囲ですが、打者編では四球が少ない傾向だったので、全く正反対の結果になっています。
投手編では規定投球回数以上の成績のみを集計していますが、打者編では相手投手の区別が無いことの影響かもしれません。劇ぱわでのリリーフ投手は制球力がいいのか、実際の野球でリリーフ投手の制球力が悪いのか。これは別途検証してみると面白いかもしれませんね。
被打率が低く、被本塁打率が高い
劇ぱわの被打率は他と比べて最も低く、逆に被本塁打/9では最も高くなっています。このことから、劇ぱわでは少し長打が多くなっているのかもしれない?と思いましたが、これも打者編の結果とは正反対の傾向です。
打者編では出塁率、長打率、OPSが全て劇ぱわで最も低い傾向にありました。ここでもやはり、リリーフ投手の違いが出ているのでしょうか。劇ぱわではリリーフ投手に限りがあり、登板する投手がほぼ固定されているため、リリーフ投手の成績も良い傾向にあるのかもしれません。
四球と被本塁打による影響
四球と被本塁打が比較的多いことから、防御率、WHIP、DIPS、BB/9も高く、K/BBが低くなっています。こうしてみると、投手成績は四球や被本塁打によって影響を受ける指標が多いんですね。
成績の指標(スタッツ)は日米野球で種類が大きく異なる
今回、打者&投手成績の比較をしてみて、日米の野球では成績指標(スタッツ)の種類が大きく異なるということを実感しました。特にメジャーリーグではセイバーメトリクス系の成績が充実していて、今回参考にしたESPN MLBでも数多くの指標が掲載されています。
逆に日本のプロ野球では、Googleで軽く検索して出てくる通常のスポーツ系サイトでは指標がそれほど多くなく、詳細なデータを見ようとするとデータで楽しむプロ野球やプロ野球データFreakなど、データを売りにしたサイトでなければわからないものが多かったです。
劇ぱわではゲームの作成に様々なデータを参考にすることが多いので、日本のプロ野球でも充実したデータが普及してくれるとうれしいですね。